AI動画編集ツールでできること
AI動画編集ツールとは、従来は手作業で行っていたカット編集、テロップ挿入、BGM選定、色補正などの作業をAIが自動化・支援してくれるソフトウェアです。
2026年現在、AI動画編集ツールは大きく3つのタイプに分かれます。
- 自動編集型:素材を入れるだけでAIが完成品を出力する(CapCut、Vrew)
- AI補助型:従来の編集ソフトにAI機能が統合されている(Adobe Premiere Pro、DaVinci Resolve)
- テキストベース型:文字起こしをもとにテキスト編集感覚で動画を編集する(Descript、Vrew)
初心者は自動編集型から始め、慣れてきたらAI補助型に移行するのが効率的です。
CapCut:無料で始められるAI動画編集の定番
CapCutはByteDance(TikTok運営元)が提供する動画編集ツールです。スマホアプリとPC版(デスクトップ・ブラウザ)の両方で利用できます。
主なAI機能は以下のとおりです。
- 自動キャプション:音声を認識してテロップを自動生成。日本語にも対応
- 背景除去:人物を自動検出し、背景をワンクリックで削除・差し替え
- AIスタイル:動画全体にアニメ風・絵画風などのスタイル変換を適用
- テキスト読み上げ:入力したテキストをAI音声で読み上げ
基本機能は無料で使えます。Pro版は月額約1,000〜1,400円程度ですが、料金は変更される場合があるため公式サイトでご確認ください。SNS向けの短尺動画ならCapCutで十分な編集が可能です。
Descript:テキスト編集感覚で動画を編集
Descriptは「動画をテキストのように編集する」という独自のアプローチを持つツールです。動画をアップロードすると自動で文字起こしされ、そのテキストを編集するだけで動画もカットされます。
主なAI機能は以下のとおりです。
- テキストベース編集:文字起こしテキストの削除・並べ替えがそのまま動画編集に反映
- フィラーワード除去:「えーと」「あの」などの不要な言い回しをワンクリックで削除
- AI音声クローン:自分の声を学習させ、テキスト入力で音声を追加生成
- Eye Contact:視線がカメラからずれている映像を、カメラ目線に補正
無料プランでは月1時間の文字起こしと動画エクスポートが可能です。有料プランの料金は公式サイトでご確認ください。ポッドキャスト、解説動画、社内向け動画など、トーク中心のコンテンツに特に強いツールです。
Runway:クリエイター向けのAI動画生成・編集
Runwayは、AI動画生成で注目を集めるクリエイター向けプラットフォームです。動画編集だけでなく、テキストや画像からの動画生成(Gen-3 Alphaなど)も可能な点が特徴です。
動画編集関連の主なAI機能は以下のとおりです。
- テキストから動画生成:プロンプトを入力するだけで短い動画クリップを生成
- 画像から動画生成:静止画に動きを加えて動画化
- 背景除去・差し替え:グリーンバックなしで被写体を切り抜き
- モーショントラッキング:動画内のオブジェクトを自動追跡
無料プランでは生成クレジットに制限があります。有料プランの料金は公式サイトでご確認ください。映像クリエイターやSNSのショート動画制作者に適しています。
Vrew:日本語対応の自動字幕・AI編集
Vrewは韓国Voyager X社が開発した、AIによる自動字幕・動画編集ツールです。日本語の音声認識精度が高く、国内ユーザーが増えています。
主なAI機能は以下のとおりです。
- 高精度な日本語自動字幕:動画をインポートするだけで日本語テロップを自動生成
- テキストベース編集:字幕テキストを編集・削除すると動画も連動してカット
- AI音声読み上げ:テキストからナレーション音声を自動生成
- テキストから動画生成:台本テキストとAI画像・音声で動画を自動作成
基本機能は無料で利用できます。有料プランについては公式サイトでご確認ください。YouTube動画のテロップ入れ、社内研修動画の字幕付けなど、日本語コンテンツの編集に特に便利です。
Adobe Premiere Pro:プロ向け編集ソフトのAI機能
Adobe Premiere Proは映像制作の業界標準ツールです。Adobe Senseiと呼ばれるAIエンジンにより、プロ向けのAI編集機能が搭載されています。
- 自動文字起こし・キャプション:日本語含む多言語の自動字幕生成
- リミックス:BGM楽曲を動画の長さに合わせてAIが自動調整
- シーン編集の検出:長尺素材のカット点をAIが自動検出
- カラーマッチ:異なるクリップ間の色味をAIが自動統一
Creative Cloudのサブスクリプションが必要です。料金はプランにより異なるため、Adobe公式サイトでご確認ください。すでにAdobe製品を使っているクリエイターや、本格的な映像制作を行う方に向いています。
用途別の選び方
ツール選びで迷ったら、以下の基準で判断してください。
- SNS向け短尺動画を手軽に作りたい → CapCut(無料、直感操作)
- トーク中心の動画を効率よく編集したい → DescriptまたはVrew(テキストベース編集)
- 日本語テロップを正確に自動生成したい → Vrew(日本語精度が高い)
- AIで映像素材そのものを作りたい → Runway(テキストから動画生成)
- 本格的な映像制作にAIを組み込みたい → Adobe Premiere Pro
まずは無料プランのあるCapCutかVrewで試し、必要に応じてツールを追加していくのが実践的です。最初から高機能なツールを選ぶより、自分の用途に合ったツールを1つ使いこなすことが、動画制作の効率化への近道です。