Cursorとは
Cursorは、AIをネイティブに統合したコードエディタです。VS Codeをベースに開発されており、VS Codeに慣れている開発者であればほぼ同じ操作感で使えます。
AIによるコード補完、チャットベースのコード生成、コードベース全体を理解した上での修正提案が大きな特徴です。
インストールと初期設定
- 公式サイトからダウンロード:
cursor.comにアクセスし、OSに合ったインストーラーをダウンロード - インストール: ダウンロードしたファイルを実行してインストール
- VS Code設定のインポート: 初回起動時にVS Codeの設定、拡張機能、キーバインドを自動インポートできる
- アカウント作成: CursorのアカウントをGitHub等で作成
- プラン選択: 無料プラン(Hobby)で基本機能を試用可能。料金プランの詳細は公式サイトでご確認ください
Cursorの3つの基本機能
1. Tab補完 — リアルタイムのコード予測
コードを書いている途中で、AIが次に書くべきコードを予測して提案します。Tabキーで採用、Escキーで無視できます。
- 変数名、関数呼び出し、コードブロック全体を予測
- 現在のファイルだけでなく、プロジェクト全体のコンテキストを理解した補完
- コメントを書くと、そのコメントに沿ったコードを提案してくれる
2. Chat機能(Cmd+L / Ctrl+L)
サイドパネルでAIとチャットしながらコードを生成・修正できます。
- 「この関数にエラーハンドリングを追加して」のように自然言語で指示
- 選択したコードをチャットに送り、説明を求めたり修正を依頼したりできる
- チャット内で生成されたコードは、ワンクリックでファイルに適用可能
3. Composer機能(Cmd+I / Ctrl+I)
複数ファイルにまたがる変更を一括で指示・生成できる機能です。
- 「このコンポーネントにダークモード対応を追加して」のように、プロジェクト横断の変更を指示
- 変更内容がdiff形式で表示され、承認/却下を選べる
- 大規模なリファクタリングにも対応
実践: Cursorで効率的に開発する流れ
- プロジェクトを開く: Cursorでプロジェクトフォルダを開く(VS Codeと同じ操作)
- コメントでコードを生成: やりたいことをコメントで書き、Tab補完でコードを生成させる
- Chat機能で修正: 生成されたコードに問題があれば、Chatで修正を指示
- Composerで一括変更: 複数ファイルにまたがる変更はComposerで指示
- レビューとテスト: AI生成コードは必ず動作確認とコードレビューを行う
Cursorを使いこなすコツ
- .cursorrules ファイルを作る: プロジェクトのルート に
.cursorrulesを置くと、CursorのAIがプロジェクト固有のルールを理解する。使用技術、コーディング規約、フォルダ構成を記述しておくと精度が上がる - コンテキストを意識する: Chatで質問する際に、関連ファイルを @ファイル名 で参照すると、AIの回答精度が向上する
- 段階的に指示する: 一度に大きな変更を指示するより、小さなステップに分けて指示する方が精度が高い
- 生成されたコードを理解する: AIが生成したコードを「動くからOK」で終わらせず、なぜそのコードになったかを理解するようにする。Chatで「このコードを説明して」と聞くのも有効
注意点
- コードのセキュリティ: CursorはクラウドのAIモデルにコードを送信します。機密性の高いコードを扱う場合は、組織のセキュリティポリシーを確認してください
- AI生成コードのレビュー: AIが生成したコードにはバグやセキュリティホールが含まれる可能性があります。特にセキュリティに関わる部分(認証、入力検証など)は入念にレビューしましょう
- 依存しすぎない: AIが提案するコードに頼りすぎると、自分のスキルが停滞する可能性があります。学習の機会としても活用しましょう
まとめ
Cursorは、VS Codeの使い勝手にAIの力を加えた強力なコードエディタです。Tab補完、Chat、Composerの3つの機能を使い分けることで、開発速度を大幅に向上できます。VS Codeユーザーなら移行コストがほぼゼロなので、まずは無料プランで試してみてください。